有限会社鎌田材木店
有限会社鎌田材木店とは
弊社では主に住宅部材や積層材(集成材)を作っています。集成材といえば柱や梁を想像する方が多いかもしれませんが、弊社はカウンターや階段を中心に作っています。
今はほぼ注文生産で行っており、注文をもらってから最終的なサイズで作って出荷しています。出荷先は工務店さんの現場が多く、地域としては能代もありますが、8〜9割ほどは千葉や埼玉などの関東圏の現場となっています。
桶樽から積層材へ
弊社は明治35年の2月に創業し、昭和43年の10月に法人化しました。木材との関わりとしては江戸の末期から商売で桶樽を扱い、大正や昭和の辺りで桶樽のキットの商売をしていました。
今の積層材を作る形に変わったのは約35年前からです。回転横はぎプレスや仕上げのためのサンダー、パネルソーなどの設備を入れ、当初は青森ヒバを使っていました。事業を進めていくうちにヒバのみではコストも高いということで、他の木材も使いながら住宅の内装材を作ってきました。
青森ヒバの浴室専用羽目板
階段などを作ることに付随して、青森ヒバを使った浴室専用羽目板というものも作っています。
これに関しては階段などを依頼していただいたところだけに納品しています。こちらは浴室専用ということで、含水率は部屋ではなく浴室対応になるように調整しています。あまり乾かし過ぎると浴室で伸びてしまい膨らむため、通常より少し高めの含水率にします。この調整は天然乾燥で行っており、時間はかかりますが人工乾燥よりも後から伸びてくることが少ないためこの方式にしています。
細かい希望にしっかり対応
弊社の特徴は、希望の長さや幅、異なる樹種の木の接着などの様々な希望に対応できることです。接着を含め、一連の流れを全て行っていることで、大量生産には向きませんが細かい希望に対応できます。弊社の安心階段は異なる樹種の木の接着をした一例であり、段差がはっきり見えることで踏み外しの少ない階段となっています。
考えを一緒にする大切さ
私たちは考え方が一緒の人たちと一緒にものづくりをしており、化学のものを使わない、つまり土に還るようなものに仕上げることを大切にしています。例えば、壁や天井もクロスを使わず、塗装で仕上げるといったことです。
基本的に弊社は無塗装で出荷をしており、最後に塗装屋さんが入って住宅が完成します。主には固めない塗装、呼吸するような塗装で床から壁まで全て仕上げて完成です。私たちの取引先はそのようなところがほとんどで、問屋などを挟まずに直接取引をするようにしています。
直接やり取りができることで、良い悪いの声がダイレクトに届き、さまざまな商品にその声を反映させることができます。こういった意思疎通は私たちにとっての宿命であり、思想を一緒にしてものづくりを進めていることは弊社の特徴でもあります。
木都で働くメリット
木都能代は木の仕事がしやすい町だと感じています。木材や接着、梱包など、木材関連で必要なものはすぐに入手することができます。
また、それぞれの会社とは頼む・頼まれる関係ができており、お互い得意なところを活かして外注する文化があります。その辺りはどの会社も重宝している部分だと思っています。
木の香りであふれる町
木は生まれた時から身近にあるもので、これまで木の香りの中で生活してきました。たまに通りがかりでヒバを見て、懐かしいなとおっしゃる方もいます。
ここ能代は、昔はもっと木の香りがたくさんする町で、どこの会社も外に板を干したりしていました。今でも加工のときは工場内がヒバの香りでいっぱいになります。ヒバは森林浴の香りが特徴で、これはヒノキチオールという特別な成分によるものです。ヒバにはこのヒノキチオールがヒノキの3倍ほど含まれており、リラックス効果や抗菌作用などの効能があります。
遊び、地域とのつながり
今はちょっとした遊びの商品も手がけています。流通についてはこれから考えるところですが、キャンプやバーベキューで使うような商品を、普通のものより手を加えて使いやすいように作ったりしています。
毎年子ども七夕の時期になると、子どもや親御さんが工場の敷地に来ますが、そういった地域の集まりのときにもこういったものは役に立つと思います。実際、8月後半には子どもや親御さん、OBの方々が集まってここで毎年バーベキューをしています。そこでは私もグリルで焼く専門としてお手伝いしたりしています。
他にも今は木の切れ端を使って拍子木を作っています。拍子木は木の硬さや重さによっていろんな音が鳴るところが面白いです。しかし、その中でも太さや曲がり方によって使えるものが限られ、さらに毎年使っていると少しずつ折れたりしてしまうので、量が必要になります。壊れてしまって探しに来た人には、世話になることもあるからあげるよと言って渡すこともあります。
住宅にこだわらなくても、このような「楽しい商品」に今後はもっと挑戦していきたいです。
取り扱い製品
・住宅内装材
・階段、枠材、カウンター
会社情報
代表者
代表取締役 鎌田 浩一
住所
〒016-0802
秋田県能代市川反町6-21
TEL
0185-52-2533
FAX
0185-55-0937
ホームページ
http://www.shirakami.or.jp/~marutomi/
SNS
有限会社鎌田材木店へのお問い合わせ
下記フォームに必要事項をご記入の上、送信ボタンを押してください。担当者より折り返しご連絡差し上げます。
万が一、1週間経過しても連絡がない場合は、正しくメールが届いていない場合がございます。
その際は、大変恐れ入りますが、もう一度お送りいただくか、お電話にてお問い合わせください。