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造作材・合板・建築用材料製造

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造作材・合板・建築用材料製造

中国木材株式会社

中国木材株式会社について、能代工場の人事担当者である吉牟田さんからお話を伺いました。

中国木材株式会社とは

弊社では柱や梁、桁といった木造住宅の部材をメインに製造しています。

加工集成工場
製材工場

他にも住宅工務店さんなどへ供給するプレカット加工事業や、バイオマス発電事業、新しく始めたこととしては山林経営などもあります。
木材に特化した企業です。

酒樽製造から木材へ特化

弊社は1953年に広島県の呉市で創業し、今年で71周年を迎えています。
現在は住宅用木材に特化していますが、元々は戦前の酒樽製造にルーツを持つ企業でした。
その後、チップ製造業、製材業へと社会の変化に対応し業種転換をしてきました。

工場内1

弊社では主にベイマツと呼ばれる北米の丸太を輸入しメインに扱っていますが、20年前に国産材事業に進出をし、林業復興や山林復興に繋がるよう努めています。
今後は輸入材だけでなく国産材も活用する、総合木材メーカーになっていきたいです。

土台となる3つの「安定」

PRしたい点は、安定した供給力です。お客様が欲しい時、欲しい量をすぐに用意しお届けすることに注力しています。
安定供給、安定品質、安定価格という3つの「安定」を軸とし、実際にお客様から支持をいただいております。

工場内2

充実した設備と木材の価値を高める発電

丸太から集成材を製造するまでの流れとしては、秋田県内から集められた杉の丸太を自動化された設備で製材し、製材してできた板を適切に乾燥し、最終的に集成材に仕上げるというものです。

工場内3

この製造過程で出てきたおがくず、樹皮、チップは燃やして蒸気を作ることで発電や木材乾燥用蒸気をつくっています。

木都能代の縁

能代は他の地域に比べ、木材に親しみのある人材が多いように感じます。
人事採用を担当していると、従業員の中に祖父が木材関係や大工の仕事に就いていたという方もいて、木都ならではのご縁を感じます。

工場内4

また、木都としての地域の熱い期待というものも感じており、工場見学での対応や企業説明会に行った際には地域の方からのご声援をよくいただきました。
そのような声を聞くと、能代という地域に対して貢献していきたいと、身が引き締まる思いになります。

木都で木材業に携わることの意味

木都での木材業の魅力は、やはり地域の方が誇りに思われている産業に携われることや、秋田県の杉を使用して製品を作ることで地域への還元ができることだと思います。

工場外

弊社では、利益還元と同時に需要を作り出すことで木材業や林業を活性化させていきたいです。
実際、10年前に建てた宮崎県の工場ではその目標を実現することができました。
需要を作り出すことで伐採量が増え、さらに適切な価格で購入させていただくことで、山主さんのもとへ還元できる形ができました。
そして、それを原資として植林につなげていくことができています。
そうしてこの林業界の活性化を、能代・秋田・東北でも実現していきたいと考えています。

工場内5

また、個人としてこの業界に感じている魅力は、身近にあった木の適切な使い方や本当の姿を知られることです。
この業界で働くまでは木材についての知識はほとんど無い状態で、柱はただ丸太を四角に切っているようなイメージでした。
そのため、木の製品ができあがる過程を知ることは、身近にあった木だからこそ新鮮で面白いと感じています。

社会の変化に対応した事業

弊社は時代の変化によって事業とともに扱う木材も変化してきています。
製材業に業態変化をした当時は、ソ連の北洋材を使用していました。
ただソ連は社会主義国であったため、商売の観点から安定して仕入れられる木材という面では不安な部分があり、安定供給が可能な木材を探した結果、時代の変化とともに今の北米産のベイマツに辿り着きました。
そのため、使用する木材ひとつにしても、最適なものを探し続けた結果が出ていると思います。

木材

また、国産材事業も最善を追い求めた結果のひとつです。
弊社でベイマツを使用しようと決定したのは約40年前のことですが、やはり輸入材であるため、為替、船運賃、アメリカの経済状況などによりコストが上下するリスクがあります。
しかし足元を見ると日本の山にはたくさんの木が育っており、それなら国産材を扱うべきなのではということで、社会の変化に対応して国産材の方に進出しました。

加工ライン

そして、バイオマス発電も社会の変化に対応してきた結果です。
工場から出る副産物を燃やして、木材乾燥に利用することは30〜40年前から行っていましたが、東日本大震災をきっかけにエコエネルギーというものが注目を浴びたことを受け、電力事業化の制度が整えて、電気や熱を社外に販売するという事業を始めました。

外観

初めの体制づくり

今の能代工場の課題は、やはり稼働したばかりでフル生産ができていない点です。
製材工場が2024年の1月に稼働し、集成材の工場も同年の7月に稼働しました。
どちらもまだ稼働して1年経っていないため、安定稼働のために体制づくりをしっかりしていくことが必要になります。

ロボットアーム

林業復興と活発化

今後の目標のひとつは林業復興です。
現在の林業は、高齢化による人材不足など、多くの問題を抱えています。

インタビュー風景

それに対して弊社が需要を作り出し、安定して購入させて頂くことで活発化を目指したいです。
また、地域の方と協力して安定稼働を目指し、地域に受け入れられる企業でありたいと思っています。

会社情報

代表者

代表取締役社長 堀川 保彦

住所

〒016-0122
秋田県能代市扇田字扇渕8-1

TEL

0185-58-5561

FAX

0185-58-5562

ホームページ

http://www.chugokumokuzai.co.jp/home.html

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